
「私はどこでも眠れるタイプだから、どんな場所でも大丈夫!」
このように考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、“睡眠環境”は睡眠の質を左右します。
今回のコラムでは、“睡眠環境”で整えるとよいポイントを一緒に確認していきましょう!

1.なぜ睡眠環境を整える必要があるの?
睡眠には身体的に重要な役割があると言われています。
体や脳の休息、記憶力の定着、ホルモンバランスの調整、肥満の予防など。
『e-ヘルスネット』では睡眠問題を下記のように伝えています。
睡眠問題は万病のもとです。
「健康日本21」*1では様々な精神疾患と身体疾患の予防の観点から健やかな睡眠と休養を確保することを推奨しています。
(厚生労働省『e-ヘルスネット』より引用:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-001.html)
*1:
健康増進法に基づき策定された「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成15年厚生労働省告示第195号)」は、国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向や国民の健康の増進の目標に関する事項等を定めたものです。
質・量ともに良い睡眠をとることにより、睡眠問題によって引き起こされる精神疾患や身体疾患を予防するためにも、睡眠は生活の中で重要な位置づけとなっているのです。
ただし、睡眠はただ横になればよい、というものではありません。
適正な睡眠時間と質の良い睡眠をとることで初めて疾患の予防として機能するのです。
その質と量を確保するために、“睡眠環境”がとても重要なのです。

2.「ベッドは寝るところ」と記憶させる
寝る前の過ごし方として、ベッドの中で読書をしたりスマホをしたりする習慣がある方がいらっしゃると思います。
暖かい布団にくるまって大好きな読書やスマホをする時間は至福の時間ですよね。
リラックスという点では良いように思えるこの過ごし方も、睡眠という観点からはNGです!
人の脳は、場所と行為をセットで記憶すると言われています。
つまり、「ベッドで読書」は「ベッドは本を読むところ」という認識になるということです。
そうすると、寝ようと思っても脳は「いやいや、本を読むところのはず。あれ、寝るところなの??」と混乱してしまいます。
「ベッドは寝るところ」と記憶させ、ベッドに入ったらスムーズに脳が寝る準備に入るためには、読書の場所と寝る場所はきちんと切り離す必要があるのです。

3.電気はOFF
豆電球をつけて寝る方もいらっしゃると思いますが、寝室はなるべく暗くすることが望ましいです。
睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは催眠作用があり、多く分泌されることで深い眠りへつくことができます。このメラトニンは光刺激により分泌が低下します。そのため、寝室はなるべく暗くすることが望ましいです。
「夜お手洗いなどに起きることがあり、真っ暗だと困る」
という方は、目に光刺激が入らないよう足元灯を設置するなどの対策をなさるとよいでしょう。

4.寝室の温度
室温は26℃未満、冬は15℃以上が適切な温度といわれています。
夏の暑いときはその暑さから寝つきが悪くなることもありますし、冬は寒さから起きてしまうこともあります。
「寝つきの良い温度」「寝起きに心地よく感じる温度」を意識して室温の調整をしてみてくださいね。

<まとめ>
睡眠環境の大切さと整えるポイント、ご理解いただけましたか?
今回は具体的な例を3つ挙げてお伝えしました。
毎日とる睡眠。どうせとるなら「良質な睡眠」をとれるよう、環境を整えてみてくださいね。
ビジネスマン向けの研修なども承っておりますので、
ご興味ある方はお問い合わせくださいませ。
---------------------------------------------------------------------------
「睡眠マネジメント×心理学」
セミナーを通してパフォーマンスアップを実現!
不眠症改善ならLIB Laboratoryへ
LIB Laboratory
代表/筆者 今井さいこ
Mail:s.imai@liblaboratory.biz
Tel:050-7127-1928
---------------------------------------------------------------------------